移住者が移住者を呼び込む町

ヒト・くらし

任田 和真
出身:石川県小松市
現職:七尾市地域おこし協力隊

世界2周を体験した男

私が彼をインタビューさせて頂いて感じた印象は『熱い男』だ。今回七尾で数十人の方にインタビューをさせて頂いたが、彼の名前は何度も耳にした。

なんと国を超えてサモアにいる方にまで彼の名前が届いていたそうだ。「名前だけがいつも先走る(笑)」と話してくれる彼の実態に迫る。

移住者が移住者を呼び込む町、七尾

結婚を機に田舎で暮らそうと考えていたと言う任田夫妻。農的な暮らしと子育ての理想の地を求めて能登半島七尾市への移住を決断する。

「東京の有楽町にある、ふるさと回帰支援センターで、移住コンシェルジュの太田殖之さんに会いまして、その人が伝えてくれる七尾の暮らしが魅力的だったんですよね。それに、自分に合いそうな人とのマッチングも良くしてくれて、住む前にどんな暮らしができるのかがイメージ出来たし、たまたま良い空き家もあったので、能登半島の中でも七尾にしようと。」

面白い事をしている人が見つけやすい地域、そして、そのチャレンジを応援してくれる人、七尾を変えていこうとする熱い人がいる。外から来るからこそ見える七尾の魅力がある。

「人口は減っているかもしれないけど、外から来る人が増えているという事は、何かしら七尾に魅力を感じてきている事だから、僕の中ではコアな人は増えていると思うんですよ。」

「移住者が移住者を呼び込んでいるというか。七尾は祭りがすごい盛んですけど、移住してきて客観的に見れるからこそ、『祭りの伝統が保たれている仕組み』とかが、面白いなとか気付いたりするんですよね」

任田さんが地域おこし協力隊として活動している、七尾市高階地区でのミッションは『移住、定住を促進することによって担い手不足、空き家の問題等を解消し、コミュニティを醸成していくこと』だそうだ。

「移住を受け入れるためには、コミュニティ全体として移住者を受け入れていく仲の良さというか、流れを作って行かないといけないから、そういうイベントを作ったりとか、去年は移住者向けの情報誌『集落の教科書』をひたすら作ってましたね。」

任田さんが作成した『集落の教科書』が大好評。”良いこともそうでないこともちゃんと伝えたい”というコンセプトで、町会費の金額や、支払方法、草刈りの頻度や必要な物、あいさつ回りの手順など、その集落のルールやしきたり、習慣などを細かにまとめた1冊に仕上がっています。インターネットで検索しても分からない情報ばかりなので、七尾に限らず、田舎暮らしを検討している方には参考になると思うので是非!

「集落の教科書」
https://moving770.com/attention/2019/04/02/1551/

人の想いにあいのりして形にしたい

今後の夢を聞くと「ない」と即答された任田さん、それは決してネガティブなわけではないという。「よく勘違いされるのは、諦めているわけじゃなくて、めっちゃポジティブで、誰かに求められたいんですよね。誰かに求められた事を実現したい思いがあります。今住んでいる地域の人達のことはすごい好きだし、この地域で何かしたいという人の想いにあいのりして形にしていくことが僕のやりたいことかな。」と語る任田さん。

また、町のためになると思ってしている事が実は町のためになっていない事もある。「基本的にはみんなが自分の幸せのために何かを行っていればいいと思いますね。そうやって知恵を絞った事が誰かの共感を生んで仲間ができると思うし。だから、自分が今よりも面白く暮らすために、自分の家族が幸せになる事だけを考えてこれからもやっていこうと思いますね(笑)」

自分の意見をしっかりと持って質問に答えれくれる任田さん、地域おこし協力隊に興味がある方は特に一度会ってみてほしい。彼は今日も楽しい暮らしのために、求められたことに全力で取り組んでいる。地球2周の経験を持つ彼を夢中にさせる面白い環境が七尾にはあるのだろう。

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